2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

本との付き合い方を考える――『思考のレッスン』を読んで(2)

前回に引き続き、丸谷才一の『思考のレッスン』(文春文庫)から。今回は、主にアウトプット・「考えること」に関連したエッセンスを紹介します。A 読む前に、考えてみる 何かを考えるためには、本や資料を使う前にまず自分の頭の中にある手持ちの材料でじ…

これから大学で学ぶ人、いま学んでいる人へ

もうすぐ4年間の大学生活を終えようとしている自分から、これから大学で学ぶ人、いま大学で学んでいる人に向けて、ちょっとしたアドバイスです。ひょっとしたら、大学生活を送る人以外にも、役に立つ部分があるかもしれません。僕自身の学生生活は正直言って…

いしいしんじ論、完成。

ここ半年間の研究課題だった論文をやっと仕上げることができました。トピックは作家のいしいしんじと、現代における彼の作品の意味について。 英文タイトルは、The Grammar to Connect with The World: Shinji Ishii and His Stories (世界とつながる文法:…

文字が入ると、変わルンですっ!!

【おまけコラム】文字が入ったことで変わったこと思考が、変わるっっ!! 生まれるっっ!! 『日本語が亡びるとき――英語の世紀の中で』を書いた水村によれば、ある文化に「文字が入る」ことで重要なのは、入ってきた文字で書かれた叡智・〈図書館〉へのアク…

梅田望夫×水村美苗の対談をヨムヨム(2)。

続きを書こう、書こうと思っていたら、とうとう新年になってしまいました。くわっぱ! 二人の対談を読みながら、僕は水村さんに「批評家の東浩紀が書いた本、『動物化するポストモダン』と『ゲーム的リアリズムの誕生』を読んでもらいたいなあ」と強く思った…