2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『異邦人』特集(2)「どうでもいい」ということ

論文「ためらいの倫理学」で内田樹が、主人公ムルソーが強迫的に反復していると指摘した「それは私にはどちらでもいいことだ」(cela m’est égal)というフレーズ、実際に何回使われているか確かめてみました。(このフレーズの意味に関しては、内田樹の『た…

『ベルリン、天使の詩』ならぬ、「サンチャゴ、地下鉄の女神」

ついこないだ、捨て忘れていた英文記事を読み返してみたところ、興味深い記事を発見。それについて色々と思うことがあったので、書いてみます。 若干不快な内容になるかもしれません。「ストリッパー」という単語を見るだけでも拒否感が出てしまう方は、ここ…

『異邦人』特集(1) アルジェリアという場所

フランス植民地だったアルジェリアから浮上してきた作家アルベール・カミュ。先月に彼の小説『異邦人』を集中して読む機会がありました。その時に集めた情報でカミュ個人の生涯や作品理解の手助けになりそうな文章をこちらに載せます。 1.アルジェリアの歴…

『私塾のすすめ』のススメ

『私塾のすすめ』斎藤孝・梅田望夫、ちくま新書を読んだ。梅田さんと茂木健一郎との共著『フューチャリスト宣言』とはまた異なる良さがあって、とても刺激になる本。色んなものや情報にあふれ、何をしたらいいのか迷いそうになる現代だからこそ、僕はこの本…

幸せの最小公倍数

「ストレスが多い環境、時代のなかで、いかに快適に過ごすか」ということをテーマにして、最近いろんなことを考えています。 自分が快適に日々を過ごす上での取り組みの一環として最近考えているのが、「幸せの最小公倍数」というアイディア。そう「幸せ」に…

『異邦人』特集(1) アルジェリアという場所

フランス植民地だったアルジェリアから浮上してきた作家アルベール・カミュ。先月に彼の小説『異邦人』を集中して読む機会がありました。その時に集めた情報でカミュ個人の生涯や作品理解の手助けになりそうな文章をこちらに載せます。 1.アルジェリアの歴…

いしいしんじと、話しができた

工場に牛を連れて行って 缶詰にした 工場にやぎを連れて行って 缶詰にした 工場に人を連れて行って 缶詰にした ちょっと不気味な内容の歌とギターの音が響くのは、デートスポットとして 有名な桜木町のワールポーターズの前。 ちょっとおっかない歌詞だけれ…